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10:00〜11:00 |
近未来の看護 |
講師:兵庫県看護協会会長 近田敬子 |
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看護学の視点から、未来の看護のあり方についてお話しいただきました。 |
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【講義の概要】 |
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1.社会背景から見たケアの話題 |
日本の社会は確実に高齢者時代を迎えている。 |
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●要医療介護者増・・・1993年200万人→2025年520万人
●多死時代到来・・・1995年92万人→2025年166万人 |
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2.訪問看護・在宅ケアの推進 |
高齢化率の上昇にともなって、訪問看護・在宅ケアに次のような動きが見られる。 |
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●現在または今後の医療・看護・介護ニーズに対応・・・ステーション数の増加、事業所の規模拡大、質の向上、医療機関からの訪問看護推進 など
●訪問看護ステーション、福祉施設の看護者の増強・・・ステーション、福祉施設、医療機関の交流
●継続教育通信学習システムの開発・・・訪問看護学習システム開発、訪問看護研修カリキュラムの見直し、訪問看護の認定看護師検討 など
●平成16年度国家予算7億5千万円・・・ALS等在宅療養患者への訪問モデル事業、在宅ホスピスケア、訪問看護ステーションと医療機関の看護師の相互交流研修 など |
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3.看護による生活援助の推進 |
看護による生活援助として次の事項を推進することが重要である。 |
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●生活援助の視点・・・ALS等在宅療養患者とその家族の生存権・生活権を24時間365日保証
●相談の場の開拓と機能の充実・・・気軽に相談ができ、自分の健康を振り返り、集える場づくりとしての「まちの保健室」 |
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4.看護教育および看護の質の向上 |
未来の看護のさらなる向上のために次のような取り組みが行われている。 |
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●認定看護師の活躍・・・認定看護師に必要な教育課程を修了し、ある特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を有することを認められた者(平成15年7月時点で9分野997名)
●看護教育の充実・・・認定看護師教育の拡大、2年課程通信制のスタート
●規制緩和の流れ・・・看護師等医療資格者の労働者派遣が可能に |
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