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9:30〜12:00 |
■施設見学 |
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2名〜4名程度の小グループに分かれ、県内の特別養護老人ホーム、介護老人福祉施設、グループホーム、訪問看護ステーション等11か所の施設を見学しました。 |
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見学先:特別養護老人ホームさつき、特別養護老人ホームシャローム、介護老人福祉施設芭蕉苑、痴呆性高齢者グループホーム横浜はつらつ、グループホーム青葉台、グループホームみのりの家、グループホームふれあいの家こすもす、済生会南部訪問看護ステーション、神奈川区メジカルセンター訪問看護ステーション、横須賀市健康福祉協会よこすか訪問看護ステーション、県看護協会立かがやき訪問看護ステーション |
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14:00〜16:00 |
■グループワーク |
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施設見学の結果を踏まえ、施設の種別ごとの4グループに分かれてディスカッションを行い、自身のセカンドキャリアへの展望について発表を行いました。 |
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【グループワークの流れ】 |
1.体験の共有 |
→自己紹介とともに、施設見学の結果を報告し合い情報の共有化を図る |
2.セカンドキャリア開発のあり方 |
→自分自身の課題・社会や協会への提言について話し合う |
3.発表 |
→グループごとにディスカッションの結果を発表 |
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【各グループの発表より】 |
●Aグループ(訪問看護ステーションを見学) |
医療技術が求められており、専門技術を身につけたナースへのニーズがある。運営については非常勤・パート・アルバイトが多い方が黒字経営につながるという構造が見えた。業務についてはヘルパーとナースの業務区分が難しい側面もあり、病院直結、医師会直結でない場合はドクターとの連携に気を遣うらしい。自身の課題としては、長期化する老後を考えると無償のボランティアには疑問の声もある。収入を得ながらボランティアもできれば理想的である。起業まではできなくとも資格を生かしていきたい。そのためにも意欲向上につながる研修を続けて欲しい。 |
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●Bグループ(特別養護老人ホーム、介護老人福祉施設を見学) |
入居者のプライベートゾーンの確保を重視した家庭的な施設、キリスト教の宗教観に基づいてケアをする施設、終のすみかとしてのターミナルケアに力を注ぐ施設等、施設ごとに特色が異なるが、共通の事項として看護師は日勤者のみであり、夜間体制が課題とのことだった。今回の研修はさまざまな知識を持った人の中で視野が広げることができ、大変有意義であったので継続して欲しい。高齢の労働者を受け入れ、若者の負担を分かち合えるような社会づくりに行政も力を注いで欲しい。 |
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●Cグループ(グループホームを見学) |
各施設とも入所者9名くらいと小規模。思ったより重症という印象はなく、職員は入所者自身ができることはできるだけ自分でするよう「誘導を兼ねた関わり」を心がけており、声かけ等にも人間尊重の姿勢が見られた。施設によっては一人で夜勤をすることもあるようだ。この研修を通じて「老い」という誰の身にも必ず起こる事実を受けとめ、健康な間は少しでも誰かのためになりたいという思いを強くした。70歳を過ぎてこの研修に参加し、他のまだ若い参加者と一緒に話せる幸せに感謝したい。周囲にもこの研修を周知していくので、ぜひ継続して開催することを望みたい。 |
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●Dグループ(グループホームを見学) |
グループホームの特色として、個人の気持ちやニーズに沿ったケアをスタッフが徹底していることが挙げられる。車いすの代わりに椅子にキャスターを付けて使用するなど、コスト面にも工夫がみられる。スタッフは24時間体制のため夜勤もあり、非常勤スタッフが多い。研修の感想としては、退職後ボランティア活動を起業へ結びつけられるかは疑問、デイサービス的な託老所をやってみたい、週3日程度の夜勤であればボランティアをしてみたい等の意見が出た。看護協会には、看護職が生涯現役で活躍できるよう、起業のアドバイザー的役割を担って欲しい。 |
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