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13:00〜16:00 |
看護職に期待されるセカンドキャリア活動(2)
−看護職が行うボランティア活動− |
講師:神奈川県社会福祉協議会かながわボランティアセンター 小野智明 |
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県内でボランティアグループに関する総合相談やセルフヘルプ活動の支援を行っている実績を元に、看護職のボランティア活動の可能性についてお話しいただきました。 |
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【講義の概要】 |
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1.なぜボランティアなのか(ボランティアだからこそできることとは何か) |
共に支えあう(共生)地域社会づくりを推進するためには、ボランティアは不可欠であり、市民・行政と共同し、新たなパートナーシップを創っていくことが求められている。社会福祉協議会では、ボランティアをコーディネートし、ボランティアを増やすことや、ボランティアの相談に応じている。「ボランティアをやりたい人」と「ボランティアに来てほしい人」2つの立場にたって中立性を保ち、双方のマッチングを図っている。 |
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2.ボランティア活動とは何か |
ボランティア活動の実体を考察すると、以下のように定義できる。 |
●活動の特徴・・・自主性、社会性、無償性に根差している
●活動の頻度・・・継続ボランティア、短期単発ボランティアに分類される
●活動の内容・・・課題中心型とエリア中心型に分類される |
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3.人はなぜボランティア活動をするのか |
人がボランティア活動を行う動機としては、以下の理由が挙げられる。 |
●社会・・・友人に誘われて参加する
●価値・・・生活が大変な人に支援、助けることが大切なのだと感じる
●キャリア・・・新しい体験の機会を探す手がかりにする
●理解・・・物事の新しい見方を学ぶ。直接的な学習の欲求する。
●保護・・・トラブルをさける。孤独になるのを避ける。
●尊敬・・・自分が必要な人間なのだという意識を高める。 |
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4.広がるボランティア活動 |
ボランティア活動の浸透とともにその内容も多様化している。 |
●環境関連・・・海岸清掃、道路清掃、リサイクル
●外国人関連・・・日本語学習、国際交流支援
●高齢者関連・・・家事援助、配食、送迎、外出サポート、話し相手、訪問
●障害者関連・・・ガイド(誘導)、点訳、手話、要約筆記
●子ども関連・・・おもちゃ・遊具製作、保育、健全育成、学習支援
●文化・スポーツ関連・・・上演・演奏、スポーツ・レクリエーション指導、文化伝承、観光ガイド
●生活関連・・・住居修繕、日常生活用品の制作、交通安全、防犯
●専門技術関連・・・学習、IT 提供、技術提供
●健康関連・・・心の病を持つ方の支援、病院ボランティア など |
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5.技術が求められるボランティア |
看護の技術が生かされるボランティア活動としては、次のような活動が考えられる。 |
●セルフヘルプグループ
●医療通訳・通院ボランティア
●乳幼児相談ボランティア・障害児余暇活動支援・難病の子どもの個別支援
●短期単発ボランティア(乗馬補助、キャンプ付き添い)
●時間預託
●介護保険・介護保険以外の在宅福祉サービス |
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6.ボランティア活動はどこで見つけるか |
ボランティア活動の情報が掲載されている、新聞、口コミ、友人からの紹介、飛び込み、ボランティア情報誌を紹介。その他、県内のボランティア団体の連絡先をリストアップし、参加者に配布。 |
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7.セカンドキャリアのために |
神奈川県社会福祉協議会が運営するかながわ福祉人材センターに寄せられた看護婦求人件数は、平成15年4月から16年2月までの間に189件。その内年齢不問も82件に上り、セカンドキャリアを目指す人材の活躍の場が広がりつつある。 |
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