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13:00〜16:00 |
看護職に期待されるセカンドキャリア活動(1)
−行政の立場から期待すること−
−保健福祉分野での看護職の活動に望むこと− |
講師:神奈川県鎌倉保健福祉事務所保健福祉部長 杉澤素子 |
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県行政の中で看護職にもっとも関わり深い保健福祉事業を運営される立場から、セカンドキャリア活動への期待をお話しいただきました。 |
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【講義の概要】 |
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1.背景(高齢社会) |
平成13年度の平均寿命(男性78.07歳、女性84.60歳)および健康寿命(男性71.9歳、女性77.2歳)の数値から、高齢社会の伸展を確認。 |
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2.これからの心身の健康的な生活 |
心身の健康を保つために以下のことに気を付けたい。 |
●からだ・・・食事と運動
●こころ・・・ストレスと上手く付き合う
●あたま・・・脳を刺激する |
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3.保健所や市町村の行政における業務 |
県の動きとしては、平成9年に県保健所と行政センター福祉部を統合し、新たに保健福祉事務所を設置。地域における保健福祉施策の一体的な展開とサービスの向上を図っている。これにより、県の機関である保健福祉事務所は、専門的な相談・指導や広域的な立場から保健・医療・福祉に関する事業の企画・調整、情報提供を行うこととなる。また、市町村は乳幼児から高齢者まで住民に身近な保健・福祉サービスを一元的に提供することを業務とする。 |
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4.神奈川県臨時的任用職員募集 |
県保健所では、育児休業職員の代替職員として臨時的任用職員の活用を図っており、保健師・栄養士・管理栄養士等の有資格者の登録を募っている。 |
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5.県看護協会青少年健康教育出前講座ボランティア登録 |
平成15年7月に成立した次世代育成支援対策推進法の理念を踏まえ、県看護協会では会員による青少年のための健康教育ボランティアの派遣を行っている。その担い手として定年後の看護職の活躍が望まれる。 |
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6.行政の立場、保健福祉分野から望むこと |
行政が実施する保健福祉業務は、「母子保健事業」「成人・老人保健事業」「栄養改善」「歯科保健」「地域福祉の事業」「介護保険」「福祉の補助事業」「母子相談員の設置」「生活福祉」などがある。いずれの分野も、看護職が専門的な立場から関わることで質の高いサービスを提供できることが期待される。医療施設と行政を比較した場合、業務内容や職場風土、サービスの対象など異なる。医療施設との違いを踏まえた上で、これまでの経験や看護職の特性を生かし、既存の行政での取り組みの拡充やサービスの質向上に寄与することが期待される。 |
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