日本語の「ベテラン」には、「老練した」という意味だけでなく「熟練した」「その分野のエキスパートである」という意味も含まれています。長年にわたり看護の現場で培ってきた《豊かな経験》《広い知識》は、単なる看護技術の巧みさを超えて看護の〈技〉と呼べる域に達しています。定年退職後や定年退職を控えたナースは今、〈技〉を持つ貴重な人材としてさまざまな現場で求められています。
今回、私たちは定年退職等看護職〈ベテラン・ナース〉の再就業を支援するため、厚生労働省の看護職員確保特別事業として神奈川・奈良・兵庫の3県看護協会の協力を得て、モデル事業を実施しました。
少子高齢化が進み、近い将来における労働力人口の減少は必至と見られる中、看護の〈技〉を持つナースが定年後も自分のライフスタイルや能力に合った仕事に携わり、社会に貢献していくことは社会的にも意義深く、重要なことです。また同時に、それは看護職自身の生涯を豊かにする生きがいや生活の保障にもつながるものといえるでしょう。
人生80年。平均寿命はまだまだ延びる傾向にあります。あなたの経験と技術をもう一度社会で活かしてみませんか。ナースセンターでは〈ベテラン・ナース〉の再就職の支援活動、情報提供を行っています。 |